フリースピリッツについて
フリースピリッツの
存在意義
どの店を訪れても同じような商品が売られている現状に気づき、多くの職人さんと関わる過程で、そのような構造が存在することを感じました。それは作り手や買い手にとって有意義ではありません。売り手の論理が優先されると、同じような商品やブランドばかりが増えてしまいます。日本のものづくりを持続可能にするために、ファクトリーブランドを応援し、しっかりと販売できるお店が必要だと考え、多くの人に認知していただくために、商業施設で店舗を展開しています。
フリースピリッツで取り扱っているブランドや商品は、有名ブランドや大手企業のものではありません。だからこそ、私たちはその価値をしっかりと説明し伝えることに努めています。「こんな商品があったんだ、素敵!」や「この価格でこの品質を手に入れられるなんて!」といった声をいただいています。中間流通やブランドロイヤリティがないため、質の高い製品をお求めやすい価格で提供できると共に、作り手の皆様にも、下請けの場合よりも高い利益をもたらすことができます。そんな世の中が理想的ではないかと考えながら運営しています。
「これが自分だ」と
言えるものを。
今の時代、自分らしく生きることが難しくなっていると感じます。社会の基準に従った方が生きやすいからです。しかし、それでもこう生きたい、こうありたいという思いを持ちたいものです。社会や他者からどう評価されるかは気にせず、自分の道、自分の生き方はこれだというものを持ちたい。それはなかなか難しいことだと思います。
職人の方々も、大手ブランドや有名ブランドの下請けをしていれば、一定の収入は得られますが、自分の理想とする商品を形にすることができず、利益も厳しい状況にあります。そこで、自分たちのブランドを立ち上げ、「これが自分だ」と言えるものを多くの人々に認識してもらい、売上を伸ばしたいという願いを持っています。そうした職人たちの想いを理解し、フリースピリッツの想いと共にお客様に届けることで、お客様が自分の道を生きる際の心の支えとなるような商品を販売したいと考えています。
フリースピリッツの
セレクト基準
フリースピリッツでは、ブランドやアイテムをセレクトする際に以下の基準を設けています。
作り手にプリンシプルがあるか
作り手が自分なりの美意識を持っているか、または「こういうものがつくりたい」という強い信念があるかを確認しています。
価値と価格のバランスが適正か
どれだけこだわっても価格が上がりすぎないように、お客様が感じる価値と販売価格が適正に保たれているかをチェックしています。
持つ人の品格を高めるか
商品がお客様の手に渡った後、その人の人生において長く支えとなり、価値ある存在であり続けるかを確認しています。
そのため、取引のあるブランドの商品すべてを取り扱うわけではありません。フリースピリッツは、ただ闇雲に商品を仕入れるセレクトショップではなく、一定の基準に基づいて商品を厳選し、商売をさせていただいています。
実店舗の存在意義と
販売員の役割
現代では、通販でほぼすべてのものが手に入るようになりました。そのため、なぜ実店舗を展開するのか、その意義を明確にしなければなりません。フリースピリッツが実店舗を展開する意義は、潜在ニーズにアプローチすることにあります。財布が必要になったときにネットで検索する人はいるかもしれませんが、そうしない人々に素晴らしいブランドや商品を伝えるために、多くの人が集まる商業施設に出店することが最適だと考えました。
販売員の役割もこれに連動しています。潜在ニーズを顕在化させることは非常に難しいですが、押し売りではなく、価値をしっかりと伝えることに重点を置いています。そのためにも、職人を訪問し、その思いや製作過程、人柄をリアルに感じ、お客様に伝えることを大切にしています。これにより、商品の本質的な魅力を伝えることができると感じています。